【知能指数検査とギフテッド判定③ギフテッド教育先進国へ】お金と時間かけて行くだけの価値があるのか
バンコク市内の高IQ・ギフテッド関連施設や病院を調べてみましたがどうもしっくりこず、タイの地方にまで目を向けた時にハタと気づきました。
そうだ、どうせ遠くまで行くなら海外に行ってしまおうではありませんか。
ギフテッド教育先進国シンガポール
アジア地域でギフテッド教育が盛んな国の一つがシンガポールです。
政府主導で積極的にギフテッドを探し出してギフテッド教育に導いています。
シンガポール最高峰の国立大学では、国内外を問わず優秀な生徒は無料に近い形で入学させて優秀な人材の囲い込みをしているほどです。
親御さんたちの教育熱も高く、一般的にもギフテッドについての認識が広まっているらしく、ギフテッド向けのプログラムやギフテッド専門を掲げるサイコロジストも多い感じ。
他のアジア諸国に比べて抵抗なく相談や診断をしてもらえそうです。
ギフテッドの専門家を探し出す
まずは、ネットでシンガポールの心療内科について調べ上げました。
ギフテッド教育に携わっているドクターを何人か探し出し、それぞれのクリニックについてさらに徹底調査してみました。
数あるクリニックの中で特に目に留まったのが、シンガポール人の若いご夫婦がお二人で経営しているクリニック。
ドクターはギフテッドにも見識のあるサイコロジスト、奥様もギフテッド向けのプログラムを主宰し、ギフテッド教育のプロとしてメディアにも登場しています。
発達障害も扱っているようですが、ギフテッド関連の比重が大きいクリニック。
これだ、と天の声。
検査なんかより子供に楽しいことをさせてあげたほうが有意義かもしれない
とはいえ、タイとシンガポールは近いといっても飛行機代も宿泊費もかかります。一回の診察で知能指数検査をしてもらえるとは言うものの、診察料も簡単には払えない金額です。
最後まで葛藤はありました。
お金と時間をかけてそこまでする価値はあるのだろうか。
すでに一度病院選びに失敗して子供に不要な負担をかけてしまったし、せっかくの休暇を使って旅行にいくのなら、検査になんか時間を割いていないで子供が楽しいことをさせてあげるべきではないか。
そこまでして診断してもらってギフテッドでもなんでもなかったらどうしよう。
すべてが親バカの勘違いの可能性も高い。
加えて、英語をしゃべり始めてまだ半年も経っていない息子の英語力。
前回近所の心療内科で観てもらった時は、タイ国内だしドクターも英語が喋れるタイ人。夫の家での使用言語を英語に移行する前(【バイリンガル・マルチリンガル教育】シリーズ参照)ですから息子はまだタイ語を話せましたし、英語もしゃべりだすところまでは行ってませんがある程度は理解していました。
そのため診察は、必要に応じて英語とタイ語で問題なく受けることができました。
でもシンガポールでは完全英語での受診になります。
高いお金払ってわざわざシンガポールまで行って検査に挑んでも、言葉がまともに理解できなかったら正しく測定できないのではないのか。
それでも、やれるだけのことはやってみよう。
もやもやをスッキリさせるためにも。
息子が4歳になってすぐの4月、私たち家族はタイ正月の休暇を使ってシンガポールへと出発しました。