学習プロセスのイメージ

こちらの記事で書きましたが、ゼノサワが通っているインターナショナルスクールには、「スペシャル」な生徒さんたちのサポートをする「Special Educational Needs」略して「SEN」があります。

でもその中にギフテッドは含まれておらず、ギフテッド用のサポートとかプログラムはありません。

それでもインターナショナルスクールなので、「ギフテッドなんです」という話を担任の先生にしても、そんなに驚かれたり困られたりすることもなく、「そうですか、それではお子さんのポテンシャルを最大限に伸ばせるようにお手伝いさせていただきますね」とポジティブに対応してくださることがほとんどでした。

担任の先生と「SEN」の先生と三人で面談

新年度を迎えて新しい担任の先生になるたびに「ギフテッドです」の申告をすると、最初の保護者面談でそのことについてお話しすることになります。

保護者面談は普通は担任の先生と私(あるいはプラス夫)なのですが、中には「SEN」のリーダーの先生をわざわざ保護者面談に呼んでくれた先生もいて、その時は私と担任の先生と「SEN」の先生3人での面談になったことがありました。

「SEN」の先生はギフテッドは専門外ですが、私はもともと「SEN」の先生とお話したかったので、思いがけずお会いできてありがたかったです。

ここではちょっとその面談の時のことについて書いてみたいと思います。

「視覚過敏です」「視覚優位型です」「ギフテッドです」の三段論法

面談では、まずは私の方から、気になる事、ゼノサワの特殊な部分についてのお話をさせていただきました。

これは初めて会う人にゼノサワが「ギフテッドである」ことを説明しなければならないときの私の話の持って行き方なのですが、ゼノサワが何が得意で優秀なのか、ではなく、知っておいてもらわないと誤解を受けること、から始めます。

ゼノサワの場合は特に視覚的に過敏で思わぬところで弊害が出ます。

一般的には何の変哲もない模様とか形に拒絶反応を示してしまうので、ゼノサワの特性を知っておいてもらわないと、授業中に「うわっ、この形ヤバい、近づけない、でも近づかないと課題が出来ない」みたいな状況に陥ってしまった時、「何こいつふざけてんだ」とか「何こいつさぼろうとしてるんだ」といった誤解を招いてしまう恐れがあります。

なので、新しいクラスになって新しい先生に連絡するときは、「こういう特性があるので知っておいていただきたいんでお話しできるお時間いただけると嬉しいです。」というスタンスでまずはアプローチ(メール)し、その特性がどこから来るかを説明するために、サイコロジストのレポートやらジョンズ・ホプキンス大学CTYの書類やら添付してそれの説明を加えます。そうして自然と「ギフテッド」であることをお伝えします。

そして面談では、その特性にご理解をいただくと同時に、ゼノサワは自分自身で克服しようとしていること、実際、前ダメだったものが今は大丈夫になっていたりするので、無理強いしたりトラウマになるようなことはしないでください、とお願いします。

ゼノサワの場合は視覚過敏が極端で、それと同じふり幅で得意な側にも極端なので、説明しやすく理解してもらいやすいケースなのかもしれません。

例えば、今は平気になりましたが、かつてゼノサワはタイの大手携帯キャリア会社Dtacのロゴがダメでした。

あれの何がそんなに怖いのでしょう。

あと、日本のとんかつ屋さん、かの有名なとんかつ屋さんのあのマークが怖くて店に入れず、私の好物のとんかつがしばらくおあずけになりました。

ショッピングモールを歩いているだけでも、ダメなものがあるとその前を通ることさえできなくなってしまうので、わざわざ違う階に移動して遠回りして目的地まで行く羽目になったり、はるか遠くの方に見えた何かに反応して前に進めなくなってそこから動けなくなってしまって目的地変更とか、まあ面倒くさいことこの上ありません。

超視覚優位の特性の一つだから仕方がない、なんて言っていられるうちはいいですけど、急いでいる時とか切羽詰まっている時に、「あの葉っぱが怖くてここは通れない」とか、おなかペコペコでやれやれとレストランに入ってからテーブルの上に置いてあるちっちゃい置物に反応して「この店ヤダ」とかなるとさすがにキレたくなります。

キレてもダメなもんはダメなんで、腹ペコでクタクタで不機嫌でも再び店探し。

こちらの記事でも書きましたモンテッソーリのおもちゃ『Resources』という知育玩具のパーツ「Steel」への反応など、見えている世界が違うので予想外の反応に翻弄されることがしばしばあります。

参考教材

Taksa Toys Resources Expert Pack

色・形・数・動きなどの「抽象的な概念」を、手を動かしながら組み立てて理解できる知育ブロックセット。 144個のパーツを使ってパターン認識、分類、論理的思考を自然に引き出せるため、 ギフテッド児や思考力重視の学習に特に相性が良い教材です。 正解のない組み立て遊びなので、年齢が上がっても使い続けられる点も魅力。

だからこの記事で書いたような、ここぞという時には、何か見えちゃいませんように、と神頼みするしかありません。

「SEN」の先生にご同席いただいた面談でも、上記のような諸々のエピソードを淡々とお伝えしました。

そのあとにサラっと、視覚優位がアカデミック的に有利に作用している例、例えば視覚で記憶する分野にはめっぽう強い、と言ったことをお話ししました。

興味津々で聞いていただき、今度はゼノサワをアカデミック的にどう伸ばすか、という議題に移りました。

アカデミック的にどう伸ばすか

で、その「アカデミック的にどう伸ばすか」なんですが、英語のリーディングについてこんなアドバイスをいただきました。

当時ゼノサワはYear2(日本の小学一年生)でしたが、先生に言われたのは「チャプターがある本を読むように」とのことで、以下の作家を紹介されました。

Roald Dahl

チャプター本への入り口として定番の児童文学作家。 映画化・舞台化作品が多く、物語に入りやすいのが特徴です。

代表作

David Walliams

コメディ色が強く、テンポよく読み進められる作品が多い作家。 読書に慣れていない子でも入りやすいです。

代表作

Dick King Smith

動物を主人公にした物語が多く、やさしい読後感が特徴。 映画『ベイブ』の原作者です。

代表作

Francesca Simon

シリーズで読み進めやすく、継続読書の習慣づくりに向く作家。

代表作

これらは、当時のゼノサワの学年より少し上のレベルの本、ということになります。いわゆる先取りですね。

それから、「図書館の司書にも何かお勧めの本があるか聞いておくわね。」ということで、とにかくいろいろ読め、ということです。

Year2(日本だと小学一年生)だとまだまともな科目が算数と国語(英語)くらいしかないので、読み書きの基礎を固めて、広げる、って感じです。

本人が興味のある本はほっといても高度な内容でもいくらでも読むので、あえて興味のない分野の本もたくさん読ませて、見識を広げ、読解力のベースとなる語彙を増やしましょうと。

幅を広げて豊かにする「エンリッチメント教育」

ギフテッドがだとどうしても「好きなことを深く掘り下げていく」に尽力しがちですが、幅を広げていくことも同時に大切で、それは学校だからこそできることでもあると思います。

得意な分野で活躍できるような活動をするのが「エンリッチメント=豊かにする」ならば、幅を広げることも人生を「豊かにする」=エンリッチメントだと思っています。

実はゼノサワが得意なのは読解ではなく数字や図形等の数学系です。ギフテッド判定された時も、99.8パーセンタイルが出た視空間認識力に次いで高かったのが計算・算数関連でした。

ジョンズ・ホプキンス大学CTYのギフテッドプログラムでも読解力強化のコースなんかを受講しているので得意なように思われるかもしれませんが、実は読解はどちらかというと苦手です。

よく目にする「ギフテッド」な人のエピソードには「本が好き」なんて言葉が入っていがちですが、ゼノサワの場合あいにくその辺あてはまらず、「本読むの嫌い」と本人も言っているくらい嫌いです。

好きな分野の本となると話は別ですが、読みたくない本は読みません。

算数に文章問題が出てくるようになったときに「読解力がさらにつけば算数ももっと伸びるのでさらにリーディングがんばりましょう」と先生に言われたくらいです。

苦手なところに力をいれることによって、得意な方もさらに伸びるということ。

まあ好きな本なら読むのでそれでも読解力は強化できますが、本は読解力強化だけのためではなく、その中に広がる世界を楽しんで自分の世界を広げることができるものですから、読みたくないものも読んでおいた方がいいんです。

母自身、小学校の時に教科書で読まされた『モチモチの木』なんて自分から手に取って読むお話じゃないけど、いろんな意味で物凄く心に残ってますもん。

参考図書

モチモチの木(創作絵本6)

ひとり暮らしの気弱な少年・豆太と、夜の山にそびえる「モチモチの木」。 暗闇を恐れ、弱さを抱えたまま生きる豆太が、ある出来事をきっかけに 自分でも気づいていなかった勇気を見せる物語です。

味を占めてギフテッドコーディネーターの先生に突撃することにする

「SEN」の先生はギフテッドの専門家ではなかったけど、お話しさせていただいたことにより、沢山得るものがありました。

一人で考えてると煮詰まっちゃうので、いろんな人にお会いして話を聞いてみる、っていうのも、大切かも。

ということで味を占めて、次は「ギフテッド・コーディネーター」の経験がある先生にお話を伺ってみることにしました。

SCAT対策 参考教材
SCATは、アメリカの大学が運営するギフテッド教育プログラムで、応募・選抜の際に用いられるテストです。※対象:小学生~中高生
SCAT公式形式 120問フルレングス問題集
本番と同形式・同ボリュームで全体像をつかむための総合問題集
SCAT Elementary 練習問題集(小2–3)
低学年向け。SCAT形式に無理なく慣れるための基礎練習
SCAT Intermediate 練習問題集(小4–5)
思考スピードと正確性を同時に鍛える中学年向け
SCAT Advanced 練習問題集(小6–中高)
高学年〜中高生向けの実戦レベル演習
SCAT Verbal(言語)特化問題集
語彙・類推問題が弱点の場合の集中補強用
SCAT Quantitative(数的)特化問題集
数的処理のスピード・形式慣れを重点的に強化