IQ診断書に身に覚えのある文章が

シンガポール観光を満喫した旅行最終日、結果の受け取りとカウンセリングののために再びクリニックを訪れました。

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親バカがIQレポートに添付されていた

今回診察室に入れるのは私と夫だけ。

息子は待合室で奥様に遊んでもらっています。

渡された結果報告書は、数値だけでなくドクターのコメントやアドバイスが何枚にも及んでる丁寧なレポートでした。

でも最初のページが何かおかしい。やけにぎっちりコメントが詰まっています。

おまけに身に覚えがある文章です。

それは他の誰でもない、私が書いた親バカコメントでした。


注目

思い起こせば、受診を決心してタイから問い合わせのメールを初めて送った時、返信メールでアンケートフォームのリンクが送られてきて、それに入力した記憶があります。

フォームは子供について気になることや問題点を質問に従って記入してください、というもの。

今回のクリニックはギフテッド教育にも携わっているし、息子のことをより正しく理解してもらうためにも心行くまで書いた方がいい、と都合よく自分を納得させて、息子の問題点だけでなく親が勝手に「すごいかもしれない」と思う内容もこれでもかというほど書きまくりました。

その親バカ全開のくどいコメントが、IQ測定結果レポートの最初のページに、「親御さんの見解」としてそのまま載せられてしまったのです。

行く先々で恥をかく

測定結果レポートはその後、息子がギフテッドとして判定された証として、行く先々で提出して先生方や担当の方々に読んでいただくことになります。

そのたびにオープニングで私の親バカコメントを披露する羽目に。

私のコメント部分だけをどうにか抜けないかと試みたものの、コメント枠がページのちょうど真ん中で終わっているので、それが印刷されているページを抜いてしまうとその下にある肝心の検査結果までなくなってしまう。

用紙を半分に切ってしまったらいくらなんでも不自然だし、そもそも抜くこと自体文書偽造だし後の祭りです。

ドクターにも、

「お母様、随分とたくさん書いてくださいましたね。」

とのっけからあきれられて、恥ずかしいったらありゃしない。

視空間認識力が99.8パーセンタイルの視覚優位型ギフテッド

さて、気を取り直して結果報告とカウンセリングが始まりました。

世間一般でよく使われる知能指数の値であるIQスコアは、同じ能力でも検査の種類によって違う数字が出ます。

そのため、ギフテッド判定のためのカットオフ値は、どの種類の検査結果でも公平に判定できるように、IQスコアの値ではなくパーセンタイルで決まるんだそうです。


パーセンタイルとは、同世代の人が100人いたとしてその人は下からどのくらいの位置にいるか、という指標です。例えば50パーセンタイルなら100人中下から数えて50番、ちょうど真ん中ですし、98パーセンタイルなら下から98番目で上から2番目、つまり上位2パーセントに入ります。

ギフテッドと判定されるパーセンタイルもまた、国や場所によって変わってきます。95パーセンタイル以上のところもあれば、98パーセンタイル必要な場合もあります。

息子は、視空間認識力が99.8パーセンタイルという異常な数値。

これが息子の卓越した特性であり、数々の悩みを生み出す根源でもあったのです。

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