【インターのMFLクラス③言語との相性】アジア圏の言語と欧米の言語、楽してマスターできるのは?
日本語クラスを捨てるにしても捨てないにしても(【インターのMFL②まだ母国語にこだわる】ご参照)、どちらにしてもMFLは取らなければならないので、何語を取るか悩むことになります。
なるべく楽に習得できる言語は何か
既に三カ国語環境なところにもう1言語増える負担を考えると、なるべく楽できる言語がいいのではないかと親の私は思っていました。
この場合の「楽できる」というのは、大学でどの教授の授業が楽に単位が取れる?のような、指導者側にに依存した「楽」ではなく、息子が今もっている言語力を武器に少ない苦労で上達できる言語であること、という意味です。
タイ語と日本語両方に共通点がある言語を選ぶ
タイ語には中国語と同じように声調があります。中国語の方が声調の種類が多いのですが、外国人が一番苦労するこの声調も、タイ語をしゃべれる人間にとってはそれほど難しいことではないらしい(根拠のない夫談)。
そして漢字。
息子の学校で提供している中国語クラスは北京語です。日本語の漢字とはもちろん違いますが、英語のアルファベットだけで育った人間に比べれば格段に理解することも覚えることも楽でしょう。
そう短絡的に考えると、中国語がいいんじゃない、との結論がでます。
将来どこに住むかで決める
また、学校で開催された「保護者向けのMFLの選択方法セミナー」でも説明を受けたことですが、将来的なことも視野に入れてMFLを選ぶのもポイントだそうです。
子供が独立してから地球上のどこに住むのかまではわかりませんが、現在の各家庭の事情を考え、アジア地域にずっといるのか、それとも欧米が生活の基盤になるのか、でも違ってきます。
単純に考えれば、ヨーロッパならフランス語、アメリカ方面ならスペイン語、アジアなら中国語がおすすめ、ってとこかな?
その辺考慮しても、うちの場合やっぱりダントツ中国語です。
中国語が公用語の一つになっているシンガポールは息子の大学進学先に考えているくらいですし、北京語ではなく広東語ですが香港も我が家には身近な国。台湾も魅力的です。
なんだかんだでわざわざタイに居を構えているわけですから、アジアが好きなわけで、この先ヨーロッパに移住する予定も願望もありません。
経験者(私)は語る
あと、私個人の体験から、語学には相性があるような気がします。
完全独学で完全マスターしたタイ語
私の場合、英語は若いうちから英語圏とのかかわりがあったので別ですが、大人になってから自分の意志で勉強し、プロとして通訳・翻訳できるレベルまで大した苦も無くもってこれたのはタイ語だけでした。
完全独学で学校に行ったことも誰かに習ったこともなく、本で読み書きを勉強して、あとはタイ人とひたすら話すのみ。
自分で言うのもおこがましいですが、それだけでタイ語のテストに合格したり、映画の記者会見や日本のテレビ番組で通訳したり、日本の裁判所や警察でも司法通訳・翻訳のお仕事させていただけるまでになりました。
タイ語が簡単だからか?
確かに動詞の活用もありませんし、単語をつないでいけば話せる言語ですが、声調は人によっては障壁みたいです。
それに読み書きは結構難解です。
ハマると、あの宇宙語みたいなアルファベットを解読するのがまた楽しんですけど。
大学で必修だったフランス語とドイツ語
かたや、大学時代に単位をとるために無理やり学んだドイツ語とフランス語は全く使い物になりません。
ほぼなにも覚えていません。
タイ語のように、使う機会があれば少しは上達するだろうと、当時お食事をご一緒することになったドイツ人ご夫婦にドイツ語で話そうとしたら、なぜか口から出てくるのはタイ語ばかり。
ドイツ語を話そうとすればするほどタイ語が出てくるという不思議な現象が起きました。
インドネシアに行った時も、英語があまり通じない現地の人になぜかタイ語で話しかけてしまったことがあります。隣にいた夫に、なんでインドネシア人に向かってタイ語喋ってんの、と突っ込まれました。
脳が勝手に、英語以外の場合はタイ語を喋れと指令をだしているようです。
サルサにはまって頑張ったスペイン語
そしてスペイン語。
一時期サルサや南米音楽にハマって、タイに居ながらにしてスペイン語圏出身者のコミュニティにどっぷりつかっていたことがあります。
読み書きを本で勉強すれば、あとは話し相手になってくれるスペイン語圏の人は周りにいくらでもいる状態。タイ語を独学でマスターしたときと同様の環境なんだからできるはず、と思っていましたが、全然うまくいきませんでした。
びっくりするほど上達しない。
いまだにスペイン語で覚えているのは「なんてきれいなお月様」という、役に立たないフレーズひとつだけです。
カンフー映画が好きで頑張った広東語
私個人の体験と見解なので、これを子供に押し付けてしまったらただの親のエゴですが、同じアジア圏だし中国語がいいんじゃないかという結論にたどりつくアイデアのもとになっていることは確かです。
が、そういえば、小さいときからジャッキー・チェンが大好きで、憧れの広東語を中学生の時に自分で学んでみたけど歯が立たなかった、というのも思い出しました。
同じアジア圏とか関係ないじゃん。香港身近とか言っているけど広東語ダメだったじゃん。
中国語の先生に遭遇する
そんなことを考えながら学内を歩いていたら、中国語の先生に遭遇しました。