タイ語拒否

幼稚園でお友達をマインドコントロールするという問題を起こし、先生方に「言葉が通じなくてストレスになっているのが原因かもしれないから、おとーさんは家で英語で話すようにしてみてください」という旨のアドバイスをされてから数週間で、息子に大きな変化が現れました。

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英語にしてみたら幼稚園での問題行動が消えた

それまでの数か月、英語をしゃべることはなかったものの、幼稚園の完全英語環境でなんだかんだ言って英語力が蓄積されていたらしく、家で夫が英語で話すようになったとたん、幼稚園でもあふれるように英語が出てくるようになりました。

そして同時に、あっさりと問題行動も消えていったのです。


数週間後には先生方に「この子は脳みそにぎっちり詰まっている内容をとにかく全部言葉にして吐き出したいのね」と言われるほどのおしゃべりになりました。ギフテッドの特性「インプットしたらとにかくアウトプット」の本領発揮です。

そして英語力にもどんどん拍車がかかっていきました。

母国語を拒否

一方で、そうこうしているうちに、家での夫の使用言語をタイ語に戻すタイミングを逃して、気づいたら息子はそれまで話せていたタイ語を話さなくなっていました。

忘れてしまったというより、「あえてご挨拶しない(【視覚優位型ギフテッド②ギフテッドと人見知り】ご参照)」のと同様の、本人なりの事情があって話さなくなってしまったのだと思います。

夫がタイ語で話しかけると、たとえわかっていてもわからないと言って嫌がる息子。

嘆き悲しむ夫。

母国語第一主義のマルチリンガル教育はいずこへ。

高IQ・ギフテッドの特性がバイリンガル・マルチリンガル教育の弊害に

結局、あとから考えると、事の発端となったお友達洗脳事件も高IQがゆえに起きてしまった特殊なケースなわけで、皮肉にも高IQのギフテッドという特性がバイリンガル・マルチリンガル教育の弊害になってしまった、ということになります。


注目

今になってみれば、言語に関しては将来本人がその気になればいくらでも自分でマスターするとは思いますが、我が家の場合単に「わが子をバイリンガル・マルチリンガルにしたい」という野望でバイリンガル・マルチリンガル教育に精を出していたわけではなく、子どもに「タイ人」と「日本人」としてのアイデンティティーをしっかり確立してほしい、という思いから母国語第一主義でやってきていたので、タイ語をしゃべらなくなってしまった、というのは「タイ人」としてのアイデンティティーを確立することから遠ざかってしまった、ということにもなり、それは特に夫にとって大変ショックなことでした。

誰よりもタイ語に詳しい父とタイ語を拒否する息子

何を隠そう、夫はタイ語とタイの歴史が専攻で、お寺にいた子供時代(【バイリンガル・マルチリンガル教育④ギフテッドのお父さん】をご参照ください。)にタイ語の大元になるパーリー語やサンスクリット語まで極めた、タイ語とタイの歴史の専門家。

オーストラリアの大学院での研究も古代言語です。

さらに掘り下げると、小学校に入る7歳までカンボジア語しかしゃべれなかったというから地味にマルチリンガルです。

ラオス語もできますが、ラオス語はタイ語と共通点が多いので外国語としてカウントするにはどうなんでしょう。


タイ語とカンボジア語は同系統の言語ですが別物です。

しかも、親が小学校に入れるのを忘れて、一年遅れでのタイの小学校入学となり、当初は先生が何を言っているのか全くわからなかったそう。

7歳まで完全カンボジア語環境にいた夫の場合、どれが「母国語」になるのか微妙ですが、国籍はタイですしタイ語への思い入れは人一倍。

私が日本語教育に力を入れたように、夫も息子に自国の歴史や文化、そして言語を伝えることを楽しみにしていたのです。

タイ人としてのアイデンティティーの確立が課題

夫の英語力はネイティブ並みですが、やはりタイ語で話すときの方が会話に奥行きや深みを感じます。それを息子に伝授できないのが、私から見ても非常に残念。

夫と私の会話は英語とタイ語のチャンポンですが、なぜか私のインチキなタイ語ばかりを息子が覚えてしまうのも目下の悩みです。


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息子は今でも積極的にタイ語を話すことはありませんが、小学生からはインターナショナルスクールでもタイ語クラスは必須ということもあって、学校で勉強する科目の一つとして、家でもタイ語学習自体は定着しています。

夫の場合、単語ひとつ教えるにしてもパーリーサンスクリット語の由来から始まる長ーい説明がもれなくついてきますが、息子も意外と興味津々で聞いています。

なので「タイ」という国については、講釈好きの夫のおかげで、言語習得とは違ったアプローチの仕方でそれなりに知識を深め、それなりにタイ人としてのアイデンティティーも確立していってるのではないかな、と、かすかな希望も抱いてはいますが、やはり母国語拒否ってのはもったいなく残念に思います。

知能指数検査をやっぱり検討することに

話は戻って、展開の速さに驚きながらも、園長先生にも「もうサイコロジストの連絡先必要ないわね。」とおっしゃっていただけて、マインドコントロール事件は一件落着となりました。

ただ、「高IQやギフテッドの可能性もあるから、一度その点についてサイコロジストからアドバイスもらうのもいいかもしれない。」とも言われ、その道のプロを探すための長い旅路が始まりました。

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