視覚優位型ギフテッド③|特性ゆえに、脳を直接刺激しないで脳を育てる選択
「母国語第一主義(こちらのシリーズご参照)」という思い込みというか強迫観念と同類の、どこから湧いてきたのかわかんない「全身は脳である」という信念が我が家(というか私個人)にはあります。
子どもが天才になる習い事?
バンコクのショッピングモールを歩いていると、端から端まで全てが塾や習い事教室で埋まっているフロアが必ずあります。
ゼノサワが生まれる前、ショッピングモールをぶらつくたびに、「子供が生まれたら習い事はこれもやらせたいあれもやらせたい」と夢は膨らむばかりでした。
どのモールにも必ず入っているのが、音楽教室、英語教室、算数教室。スポーツだとダンスやテコンドーなんかもよくあります。
そしてよく目についたのが、名前は違えど似たようなコンセプトのxx脳〇発、とかなんとか式とか、ブレイン(直訳すればズバリ脳)なんとか、とか、ジーニアス(直訳すればずばり天才)なんとか系の、通わせると天才になっちゃうわよ、と暗にアピールしているお教室の面々でした。
こういうのってどうなのかね、やらせた方がいいのかな、などとワクワク考えているうちに時は流れゼノサワが生まれました。
見えている世界が違う
そしていざ、張り切って習い事!という年齢にゼノサワがなった時。なぜか私の興味が不思議なくらいそっち(天才になっちゃう)系に向かない。
特に「視覚的に過敏である」ということが判明して、見えている世界が違いすぎているということを認識してからは、ヘタなことをしてはいけない、と肝に銘じるようになりました。
「見えている世界が違う」ことを確信したのは、『Resources』っていうおもちゃの、「Steel」というパーツにある小さな小さなへこみを見た瞬間、断末魔の叫びをあげて泣き出して、まるで発作起こしたみたいになった時。
Taksa Toys Resources Expert Pack
色・形・数・動きなどの「抽象的な概念」を、手を動かしながら組み立てて理解できる知育ブロックセット。 144個のパーツを使ってパターン認識、分類、論理的思考を自然に引き出せるため、 ギフテッド児や思考力重視の学習に特に相性が良い教材です。 正解のない組み立て遊びなので、年齢が上がっても使い続けられる点も魅力。
『Resources』自体は子どもがよく好きなボールがコロコロ転がるおもちゃで、同時に自然の原理を学べるというモンテッソーリのビルディングブロックなんですが、ゼノサワも御多分に漏れずコロコロ転がるのは大好きで、「Steel」のパーツ以外は大丈夫なので「Steel」だけぬかしてよく遊んでいたのですが、最初に「Steel」を見た時の反応があんまりにも予想外だったので、もしかして冗談だった?ちょっとかーさんをおちょくってみた?と疑ってしまって、忘れたころに「Steel」をさりげなく出してみたら、またこの世の終わりのように泣き出してしまいました。
ごめん、ごめん。
こりゃふざけてるんじゃなくてマジなんだわ、と反省いたしました。
『Resources』では「玉」が「転がる玉」と「パーツとパーツをつなげる玉」という二つの役割を持っていて、「Steel」以外の全てのパーツにも玉がはまるようにへこみがついているんです。しかも他のは「Steel」のへこみよりはっきりくっきり丸い穴。
私からすると他のパーツについているへこみのほうがよっぽど怖く見える気もするんだけど、ゼノサワの場合は「Steel」以外のへこみは大丈夫なんです。
不思議なもんです。
全身が脳である
ということで、「この子の脳はヘタに刺激しない方がいい。余計な事すると持って生まれた何かを台無しにする可能性がある」という思いに占領されていました。
そしていつしか「全身が脳である」つまり、「脳に直接なんかするメソッドじゃなくて、体を動かした方が結果的に脳に良いはず」という考えが我が家の子育てポリシーになっていました。
『脳を鍛えるには運動しかない!』なんていう本にも出会い、ゼノサワの場合はこっちだな、と。
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
運動が「体」だけでなく「脳そのもの」を成長させることを、脳科学・医学研究の蓄積から解説した一冊。 集中力・記憶力・感情コントロールといった認知機能が、 日常的な運動によってどのように強化されるのかが具体的に示されています。 学習効率や思考力を高めたい子ども・保護者にとって、 勉強以前の土台づくりとして読んでおきたい内容です。
アナロジーは思考法です
ちなみに『ギフテッドの脳トレ アナロジードリル』でも扱っている、ジョンズホプキンスCTY(Center for Talented Youth)ギフテッドプログラムの選抜試験のアナロジーは、奇跡を起こす魔法の呪文ではなく、あくまでも「思考法」です。
クリティカルシンキングとか仮説思考とか、テキシコーでおなじみのプログラミング的思考とかの類の「スキル」の一つです。
特定の思考法やスキルを身に着けたからといって、学習面や日々の生活にプラスアルファにはなれど、脳が壊れたりどうにかなっちゃうことはありません。
ギフテッドの脳トレ アナロジードリル 日本語版: Elementary SCAT®対策にも!
「ことばの関係性」を見抜くアナロジー問題を通して、 論理的思考力・抽象化能力・語彙運用力を集中的に鍛えるドリル。 Elementary SCAT®をはじめとする上位思考型テストに必要な 「考え方そのもの」を、日本語で段階的に練習できる構成です。 早解きではなく、深く考える力を育てたいギフテッド児に特に向いています。
アナロジーは、二つ以上の物事の間に似ている要素を見つけ出し、直面している課題に適用、応用し、思考を展開していく類推思考法であり、日々の生活やビジネスシーンにも応用でき、生涯を通じて活用できる思考法です。
でも世の中には実際に、名指しはしませんがあれとかこれとか、本当に「脳に直接作用する」幼児向けの習い事も無きにしも非ずだと思います。
私が警戒したのはそっち系です。
良くないとか害があるとかいう話ではなく、我が家のケースで、ゼノサワ限定で聞こえてきた「天の声」みたいなもんですので、やみくもに信じたり信仰したりしないで、各々の「天の声」に耳をよく傾けてください。うちの場合は「これは違う」でしたけど、人によってはどんぴしゃりで良い方に作用することもあるかもしれませんし。
高IQだからこそ脳ではなく体を動かす
ということで、指先を動かしたり全身を使って飛んだり跳ねたりすることこそが最強の「脳開発」という結論にたどりついた我が家。
まあ別に、指先を使う作業やピアノなんかの楽器が脳を活性化する、なんてのはとうの昔から言われてるしみんな知っていることで、今更新しい発見でもないんですけど、うちの場合特に、脳はほっといても活性してるみたいだから余計なことはせず、体全体を動かして結果的に更なる脳の活性化を狙っちゃおう、ということで「全身が脳である」が我が家のポリシーになっています。
加えて、私共夫婦そろってどんくさいので少しでも運動音痴でないようにしてあげたいというのもあって、習い事はとにもかくにもスポーツ!運動!
おまけに外こもり沈没組で友人知人が極端に少ない、特に日本人の友達なんて皆無に等しい私にとっての希少な「バンコクに住んでいる気の置けない日本人のお友達」が空手の先生でバンコクで道場やってる!
日本の武道なら、身に着けてほしいトップ事項(こちらの記事ご参照)なのにどうも本人苦手分野らしい礼儀作法まで身に着けられちゃう!
という運命のいたずらで始めてしまった習い事の一つが、「空手道」でした。





























